【愛知県】浅野祥雲の弘法大師像 36仏目

厄除弘法大師

愛知県尾張旭市に鎮座する弘法大師像

全国各地に弘法大使さまはいらっしゃるがここの像は一味違う。

それはなぜか。

作者が日本が誇る天才コンクリート造形師浅野祥雲だからである。
愛知県はとにかく浅野祥雲作のものが多いが、一番最初に衝撃を受けたのは桃太郎神社だった。

日本が誇る奇天烈神社を彩る桃太郎キャラクターのその哀愁ある姿に心奪われてしまった。
以降、浅野祥雲のコンクリ像は己にとって特別なものとなった。
浅野祥雲についてはこちらを見ていただきたい。大仏関連で一番好きなサイトである。

http://chindera.com/asano-asano.html

さて、その浅野祥雲作弘法大使コンクリ像は、尾張旭駅から徒歩10分ほど行った先にある愛宕山という小高い丘の上のやや開けた場所に立っている。

こちらのお寺を目印に、右手に突き進む。

見たことはないが、奥の細道にでできそうな雰囲気の森の道を突き進む。

大仏さんの元にたどり着くまでのこの煽りの部分がいい。最近はさらっと会えるとちょっと拍子抜けする。

道を抜けると吹き抜けた場所にでるとご対面。
白塗りの顔とレトロな色合いのオレンジに背面の木々の緑がうまく調和している。

ハーモニーってこういうことか!
と、初めて実感したような気がした。

さて、この場所は昭和6年に建立されたそう。
大師像の正面には拝殿があってお堂の中から大師サマを拝する事ができる。

良かった、今日が青空で。

地元の人たちによって大切に守られてきたと勝手ながらに解釈した。
ちなみに由来はこんな感じ

大師像から右側に目を移すと、不動明王とその眷属。

眷属でありながら、各々が主役を晴れる主張の強さは流石は浅野氏。

しかしながら思う。

「こいつらは一体誰なんだ」と。

このドヤ顔ときたらもう。
憎たらしくも愛着湧く顔がマニアにはたまらない。

大仏等級

コンクリート製
昭和6年開眼

愛知県尾張旭市新居町寺田2956