大仏×デザインの可能性

新しい境地を切り開いた真駒内滝野霊園。
安藤忠雄がデザインしたとあって知名度は高い。

入り口には数十体のモアイたちが待ち受ける。

九州宮崎にもモアイ像はいる。海辺に面したところにいるのでよりそちらのモアイのほうがモアイっぽいのでここに関しては宮崎県に軍配ありというところか。
ちなみに、マイナーどころだと福岡の中間市の駅前にもモアイはいる。

安藤大先生も「これほど広大なランドスケープは初めて。新しい大仏の境地を切り開いた」的なことを言っていたそうな。

確かに今まで見てきた大仏がある雰囲気とは一線を画す雰囲気を感じずにいられない。
この日は曇り空で、時折ぶ厚い雲の隙間から太陽の光が差し込むという天候。
春先だが通りぬける風はまだまだ冷たい。

さて、いよいよ大仏との対面の瞬間。
少女のようなトキメキを胸に秘め歩みを進める。

ひよっこり頭だけが見えているのだが、背景の山々の一部のように風景に溶け込んでいて魅了された。
これも安藤先生の計算によるものなのか。おそるべし。

まっすぐ進むと長方形の水場があり、左右からぐるっと回って大仏に近づいていく。

この先にうっすら膝の部分が見えている。
チラ見せの演出に期待が高まる。
これも安藤先生の計算だとしたら、とんだエロおやじである。

そのまま突き進んでいくといよいよご対面

おおっ。
なんか初めてなのに懐かしさを感じる感覚だ。

なんだろうか。

ああっそうだ。
小学生の時、なにかやらかして学年で一番怖い先生に怒られている感覚だ。
普段は怒らないけど、怒らせたらダメな先生はこんな目をしていた。

ファーストコンタクトはそんなところ。

同時に洗練された美を感じる。

このマドレーヌ型の円に囲まれた感じ。
ワンポイントに2つの赤い花。

大仏を見に、美術館にきた気がした。

正面どアップは安定の重厚感。
聚楽園大仏に近いものを感じる。

意外と前のめりな後ろ姿。
これも悪くない。

大仏をぐるっと円形に囲むことで生まれるこの斬新さ。
本物を見るまではいかがなものだろうかと思わないこともなかったが、実に魅力的な空間だった。

雪の降る頃、星空がきれいな頃、いろんなシチュエーションで見てみたいと思わせてくれた。

 

帰り際、大仏を囲むサークル上では、10数人のスタッフが大仏を囲む円形部分で一心不乱に作業をしていた。

地元のシルバー人材センターから赴いたシルバー戦闘員だろうか。
北海道の美しきラベンダー畑の影には、この人たちの努力があってこそ、なのだ。
隅々まで管理が行き届いていることに拍手を送りたい。

 

大仏等級

高さ13.5m
総重量1,500トン

真駒内滝野霊園
〒005-0862 札幌市南区滝野2番地