全国には「我こそは三大仏」と声を高らかに掲げる大仏がいくつかあるのだが何を持って三大仏であるかは実のところ定まっていない。
つまるところ言ったもん勝ちなわけだが、三大仏っぽいよねと言われる仏像のひとつが本像である。
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説明書きには他の三大仏は「奈良の大仏」「鎌倉大仏」そして残りの一つが「兵庫大仏」であると豪語してある。
他の2つは超メジャー級の大仏であるが故に、2トップを支えるボランチ的に見えてしまうのは仕方がないが、仏像本体は実に見応えがあるのは紛れもない事実だ。
本像は廬舎那仏で奈良の大仏と同じ種類、像高は11mで鎌倉の大仏さんと同等の大きさ、ちょうど鎌倉と奈良の大仏をがっちゃんこさせたハイブリットなのだ。
外観はタカラジェンヌの男役くらいさらっとしてくどくどしさがない。
衣の劣化は少々目立つが、それにもまして表情の滑らかさ、切れ味鋭い眼、肌の艶、上唇の芳醇さは石原さとみにも引けをとらない。
「清潔感ある大仏」というのが個人的な印象で、さすが宝塚がある兵庫県というところ。
平成3年に再建されているそうでそれから27年の月日が流れているのだがそれを微塵にも感じさせない老舗の洋食屋のような雰囲気すらある。
ちなみに本像は西村公朝師の監修である。
見所はこれだけではなく、周囲にもいくつか気になるものがあったが大仏のクオリティと比べると天と地ほどの差がある。
が、これはこれで嫌いではない。
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大仏等級
大仏の高さ11メートル(蓮台と台座を含めると高さ18m)
重さ 60トン
ブロンズ製
能福寺
兵庫県神戸市兵庫区北逆瀬川町1−39