【北海道】安藤忠雄が開いた新境地 頭大仏 42仏目

大仏×デザインの可能性

新しい境地を切り開いた真駒内滝野霊園。
安藤忠雄がデザインしたとあって知名度は高い。

入り口には数十体のモアイたちが待ち受ける。

九州宮崎にもモアイ像はいる。海辺に面したところにいるのでよりそちらのモアイのほうがモアイっぽいのでここに関しては宮崎県に軍配ありというところか。
ちなみに、マイナーどころだと福岡の中間市の駅前にもモアイはいる。

師曰く、「これほど広大なランドスケープは初めて。新しい大仏の境地を切り開いた」的なことを言っていたそうな。

確かに今まで見てきた大仏がある雰囲気とは一線を画す雰囲気を感じずにいられない。
この日は曇り空で、時折ぶ厚い雲の隙間から太陽の光が差し込むという天候。
春先だが通りぬける風はまだまだ冷たい。

さて、いよいよ大仏との対面の瞬間。

ひょっこりと、頭先だけが見えているのだが、背景の山々の一部のように風景に溶け込んでいて魅了された。
安藤忠雄の凄さの片鱗をみた。おそるべし。

まっすぐ進むと長方形の水場があり、左右からぐるっと回って大仏に近づいていく。

この先にうっすら膝の部分が見えている。
チラ見せの演出に期待が高まる。

そのまま突き進んでいくといよいよご対面

おおっ

思ったより大きさはないが、大地に根を張るような重厚感。

洗練された美を感じる。

 

周りを囲ってあることで、秘密基地感が出ていて、これも良い。

ウルトラホークやサンダーバードが出発するあの基地の感じ。

思わず、少年時代を回想してしまった。

大仏さんの周りはぐるっと360度歩くことができる。

後ろ姿は意外と前のめり。
これも悪くない。

大仏をぐるっと円形に囲むことで生まれるこの斬新さ。
本物を見るまではいかがなものだろうかと思わないこともなかったが、実に魅力的な空間だった。

雪の降る頃、星空がきれいな頃、様々なシチュエーションで見るとまた違った景色を見せてくれるに違いない。
雪化粧をした姿とか、素晴らしいに違いない。

帰り際、大仏を囲むサークル上では、10数人のスタッフが大仏を囲む円形部分で一心不乱に作業をしていた。

地元のシルバー人材センターから赴いたシルバー戦闘員だろうか。

北海道の美しきラベンダー畑の影には、この人たちの努力があってこそ、なのだ。
隅々まで管理が行き届いていることに拍手を送りたい。

 

大仏等級

高さ13.5m
総重量1,500トン

真駒内滝野霊園
〒005-0862 札幌市南区滝野2番地

【北海道】日本一長い札幌涅槃像 41仏目

北の大地北海道。

 

北海道を代表する洞爺湖・支笏湖を横目に453号を札幌に向けてひた走る。その道すがらにあるのは、北の大地に横たわる黄金の涅槃像。佛願寺大涅槃聖堂という寺院のシンボルと化している。

 

この涅槃像の出身は函館。
恵山モンテローザという温泉施設のシンボルとして存在していたが、施設の併設に伴い長い間放置&売りに出されたそう。
そのことを、新聞記事で涅槃像の存在を知り、引き取るために交渉。
見事、引き取ることが決まったが、課題は函館から200キロ以上の距離をどう運ぶかが課題に。
結果、涅槃像をぶつ切り(200パーツほど)に分けて運び、現地で組み立てたそう。
組み立て期間は4ヶ月、恐るべき執念だ。

 

さて、こちらの佛願寺、建物自体も新しく清潔感がある。
御朱印をもらえるので収集マニアは必見。
ちょっとしたカフェとかも併設されている。

 

特段お金もいらず、涅槃像に対面することが可能だ。
だが建物の上にあるため、触ったりほおずりしたりすることはできない。

大きさは45mと日本で最も長い。
ブロンズで長さ世界一の涅槃像と言われている福岡南蔵院の涅槃像が41mなので、確かに長い。

長いが質量が軽そうでどこか重量感に欠ける印象もあるが、それは心にそっと閉まっておこう。

ちなみに、晴れの日は反射している様子を見ることができると寺院スタッフの方が教えてくれた。

こんな感じ。

 

同じタイミングで仏像を見に来ていた4人組の女子グループは感嘆の声をあげていたので見てみる。

う〜ん、、なるほど

【箸休め】登別の個性豊かな鬼たち

北海道は登別温泉。誰もが一度は耳にしたことがあるのではないか。
それくらい有名な温泉地である。

地獄谷と呼ばれる火口跡があることから、鬼がこの地域のモチーフになったということである。

火口のスケールの大きさは、九州の雲仙や別府とは比較にならないほどの迫力。冬の雪化粧時期に訪れるのも風情があってよさそうだ。