【宮城】日本No.2 仙台大観音 35仏目

仙台大観音

100メートルを超える横綱級の大仏は日本で3体あるが、そのNO.2にあたるのが仙台大観音である。

仙台の中心からも程近く、街中にあるその異様な様を期待して訪れたのだが、結論から言うと少々がっかりしてしまった。

こんなにも大きく存在感ある大仏のはずなのになぜか。

いくつかその残念なポイントを上げていこうと思う。

まず何と言っても街の形状である。これが最も残念な理由である。

とにかく街に起伏が多いのだ。

仙台の駅から大仏まではバスに乗車し40分程。乗り方はバスの案内所で教えてくれるから心配なし。

100メートルもあればすぐにその姿を遠方から眺めることができるなとカメラを待ち構えていたのだが、待てど暮らせど一向にその姿は見えてこない。

それもそのはず。

ようやく見えたのがこのアングル。坂を登りきった上に大仏は位置している。

そのため遠方から大仏の姿を見ることができないのだ。

これほど残念なことはない。

50メートルを超える巨大仏の魅力は遠方から見てその街に異様な様でありながら溶け込んでいる情景がいいのだから。

まああくまで偏った筆者の考えであるのだが。

そして、写真撮影の時に気になるのが”高圧電線”である。

いいアングルでモザイクが入ってしまって台無しになってなってしまうのだ。

離れ過ぎれば見えなくなるし、近いところから撮影を試みれば電線が入る。

打っても打っても響かないこの感じときたらもう。

ソフトで消すこともできなくはないが、日常の姿を写したいのであまりそういうのはしたくはない。

あと追い討ちをかけるように天気も悪かった。
こりゃ、どげんもこげんもならんばい。

膿を出し切ったところで話を戻そう。

とはいえ、日本2番目の大きさは間近で見ると並々ならぬ迫力がある。

全長は仙台市制100周年を記念してその高さを100メートル。21世紀の繁栄を願って地下は21メートルある。

手にも持っている水瓶は直径2mで長さ8mもある。なんと67tもの水が入るそうである。
2ℓのペットボトル33,500本にも相当するのだ。
100円換算で335万円もするから途方も無い。

と、そんなことはまあいいのだ。

500円で胎内をぐるりできる。ちょっと宇宙船のよう。
地下深くまで続いており、地下は21世紀の繁栄を願って21Mだそう。

が、頂上からの眺めはちょっと期待はずれ。

アクセスは仙台駅から直通のバスか、電車なら「北山駅」からタクシーで10分かからないと思う。
ちなみに徒歩だと40分ほどかかった。坂多いのでその際は要覚悟。

大仏等級

大仏の高さ100メートル
昭和62年 開眼

宮城県仙台市泉区実沢字中山南31番地36

【宮城】ナムナム号で行く愛子大仏 32仏目

仙台駅から山形線に揺られ約30分、愛子駅にその大仏はある。

グーグルマップで場所を見る限り、田舎道をひたすら歩いていく必要がありそうなので、駅からタクシーに乗り込む。

「北側の大仏へお願いします」
「大仏?お参りかい?」
「いえ、大仏が見たくて」
「ヘあ~わざわざ大仏に。長いことタクシー乗ってるけどそんなお客さん初めてだわ」
「わざわざ九州から来ました」

そんなたわいもない会話をタクシーのおじさんと楽しむことおよそ7~8分
坂道を登った先にデーン!とそびえるのが今回の目的の愛子大仏
大仏は神々しくこちらの方を向き鎮座している。

ちなみにタクシー運賃は990円也。

大きさは15メートルなのだが、小高い丘の上にあるため斜め下から舐めるように見ることができアングル的には最高。

それだけでない。
何と言ってもここのアイキャッチになるのはこの「スロープカーナムナム号」である。

 

「スロープカーで寺参り墓参り」をキャッチコピーに1本道をのろのろと往来する。
歩く方が早いってくらいのスピードだが、童心に返ったように胸が高鳴る。
発車ボタンはセルフ式で自分で押すわけだが、発車した瞬間は「おぉぉー!」といい年こいて唸ってしまった。
片道の料金が10円とあったが、このシステムは法律上アウトだとかなんとかで今は無料だそう。
どうりで賽銭箱にテープが貼ってあったわけだ。そんなことはつゆ知らず、テープの隙間から投入していた。説明板にはテープか何か貼ってあったんだろうけど剥がれてたしな。

徐々に近づいてくる大仏をスロープカーから望めるという実に贅沢な時間を堪能することが可能だ。結局5回も乗っしまった。

横アングル。残念ながら台座の内部は閉まっており入ることができなかった。

頭の先端から突き出るアンテナ結構長いな。

肝心の大仏は、廬舎那仏で奈良の大仏さんとサイズ感もほぼ同じだそう。
出来上がったのが2002年とあってどことなく近代的。
マジンガーZの類の超合金大仏って感じだ。

背中アングル、衣服がかしわ餅を連想させてくれる。

面前には広大な景色。

ちょうど桜が見頃な時期であちこちに咲いている。
桜はいい、心を和ませてくれる。

帰りはタクシーもいないし歩いて駅に向かったが16分で到着した(歩くのは早い方である)

案外近いのでグーグルマップ見ながら歩いて向かうのも悪くないのではなかろうか。

大仏等級

大仏の高さ15メートル
重さ 15トン
FRP製(プラスチック製)

愛子大仏佛國寺

 仙台市青葉区芋沢字大竹原49-1