【岐阜県】哀愁漂う岐阜大仏 31仏目

岐阜駅からバスで15分ほどの岐阜城の麓にあるこの大仏。

正法寺というお寺に格納されている。

外観はひっそりしていて決して主張は強くないが中国の秘境感漂うこのコントラストは好きである。

この岐阜大仏も「日本3大仏」のひとつであると豪語している。

これまで見てきた大仏の中で3大仏の座を争うのは
「奈良」「鎌倉」「高岡」「兵庫」ときて「岐阜」である。

ただ、奈良と鎌倉は時代の名称にもなってるし知名度的にも◎で認定でいいと思っている。

さて残り1席を高岡、兵庫と争うわけだが。

正法寺は小さなお寺で大仏さまの他、周囲にはぐるり「五百羅漢」がずらっと居並ぶ。
災害で羅漢堂が壊れてしまい、現在は残った108体ほどが大仏殿の中に移されたとのことである。

ちなみに参拝料は200円。1年間毎日通うと73,000円なので年パスとか欲しい。

肝心の大仏さまは、入ってすぐにお目にかかることができる。

これが実に味わい深い姿をしている。

威圧感なく吸い込まれるような目の横幅は66センチ、週刊少年ジャンプを23冊ほど横に並べることができる。耳は2.1メートルもある。

乾漆仏で別名かご大仏とも呼ばれている。

これは、竹でかごのように編んであることが「かご大仏」と言われる所以である。

乾漆仏とは骨格を木材で組んだ上に竹材粘土で表面を形作り、上に経文を糊張り、漆と金箔で表面を処理する技法で非常に珍しい。

ラピュタのロボット兵のような、すべてを包み込んでくれそうな大きな手と柔和な表情は一度見たら忘れられない印象を与えてくれる。

個人的には岐阜大仏を推し仏として3大仏に認定したい。
「奈良」「岐阜」「鎌倉」でいいんじゃないかな。

岐阜県岐阜市大仏町8