名古屋大仏
ああっ実は俺って大仏が好きなんだと知ってから、一番最初に見にいった大仏はこの名古屋大仏である(記憶の限りでは)
全身緑の圧倒的存在感に心奪われたのは懐かしい。
あれから色々な大仏を見てきて、見る目も肥えてきた。
果たしてファーストインプレッションのようなトキメキをまた与えてくれるのだろうか。
元カノに再開するような、どこか複雑な心境で向かった。
名古屋駅から東山線に乗り、本山駅から徒歩5分ほどの場所にある「桃厳寺」がお目当の場所だ。創建は1555年と歴史は深い。

お寺の中には日本一の木魚などがあるのだが今回はそこはスルー
壁に掘られた古代文字のような模様を見ながら大仏へ向かって一目散に進む。

ほどなくすると、木陰からぬっと大仏が現れる。
おおおっ
やはり先輩は偉大である
全身の緑と青空とのコントラストは絶妙
でもなぜまたこんな緑の姿になったのであろうか。
きっと何か特別な理由があるに違いない。

下アングルから舐めるように見てみる
肉付きの良いふっくらとしたこの手がこの大仏の育ちの良さというか
柔らかさを演出しているのだが、顔をみるといややっぱ違うな思わせるのが
この大仏の魅力なのかもしれない。

丸みを帯びた背中は銭湯の湯上りのおじさんのようでどこか懐かしい

台座の造形も素晴らしい。360度ぐるりと大仏の周囲を囲んでいる。
僧侶と象、鹿、孔雀とインド色が漂う。

この日は寒かった。
ちょうど背後に「ん~これは凍っとるわ」とブツブツ言いながらロウソクが浸った水を掃除しているおじさんがいた。
格好を見たところ、お寺の住職のようだ
これはチャンスと大仏がなぜ緑色なのかその理由を問うてみた。
「緑色の理由は特にないねー、ただ目立つからこの色にした」
緑色の理由は「目立つから」だそうである。
なんでも緑、濃い緑、銅褐色の3つが候補に上がり、目立つこの緑が選択されたという
住職はそういうと、掃除を終えて去っていった。
まあいい。緑であることには変わりないのだ。

実物大と思われるでかい手
のび太の鉄人兵団のザンダクロスみたいな手だ。
腰掛けてみたいという欲求にかられたが、ちらほら人もいたので
今回はやめといた。また来た時にとっておこう。
大仏等級
大仏の高さ10メートル(蓮台と台座を含めると高さ15m)
昭和62年 開眼
ブロンズ製
〒464-0819
名古屋市千種区四谷通2丁目16